"誰カガ罰セラレネバナラヌ"――ある死刑囚が残した言葉が波紋となり、静かな狂気を育んでゆく。

天下無敵のしっかり女子、ヒロちゃんが沖縄の超アバウトなゲストハウスにて繰り広げる、奮闘と出会いと笑いと涙と、ちょっぴりドキドキの日々。

浅見のもとに届いた１通の手紙から、華やかな香りが立ち上った。

あらゆる揺れるものに悪寒を催す"ブランコ恐怖症"である八郎。その強迫観念の裏にはある戦慄の事実が隠されていた……。

死んだほうがいい。死にたくない。

街は焦土と化し、闇市に変わった。終戦で復員、家も家族も失った。

元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。

凡そこの世に非ず、別の世界より来たる者を忍びと云う―数多の次元世界を制する支配者集団「無限王朝」と戦い続ける、伝説の忍び「光牙」。

少年が目覚めた時、眼前には蛾の妖精の姿をした少女がいた。ここはダウンロードされた人格たちが暮らす“見えざる小人の国”。

「この中の誰かが自殺する」高校のカウンセリング室を訪れた生徒たち。そのなかにいるという。

大晦日の夜。連続無差別殺人事件の唯一の生存者、梢絵を囲んで推理集団“恋謎会”の面々が集まった。

“わたくしの婚約者が、一条戻橋で鬼に殺されたのです”一輝のもとに、安倍晴明ゆかりの地に現れた「鬼」を暴いてほしいと頼む手紙が届く。

中央アメリカの軍事国家マヌエリアで、日本商社の支社長が誘拐された。CIAをバックにつけた反政府ゲリラの犯行だという。

クリスマスイヴを控え、ペンション「春風」に集った七人の客。

奇妙に傾く狂気の城、奇傾城――血と内臓と腐肉が主題の絵画が集う一室に幽霊が出没する噂がたち、「探偵」亜久は心霊特番に協力して城を訪れる。

家族をもたず、信じることを知らない少年イオンの孤独な魂はどこへ行くのか―。

あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。

自分は誘拐された園児なのか？　ある日届いた差出人不明の写真は、過去に潜んだ謎を解く始まりだった……。

家族と引き離されたステラは、アリゾナにある学校でニュー・チルドレンたちと暮らしていた。

遺伝子に潜むウイルスによる新人類の誕生から12年、において感情を理解し、動くそばかすで語り、ふたつのことを同時に話す―旧人類にとって“ウイルス・チルドレン”と呼ばれるその子供たちは明らかに異質な存在だった。

千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもない私。

医師と令嬢の恋が不器用に進行していく一方で、館と一家に起きる悲劇は止まらない。

斜陽の領主一家と屋敷を静かに襲う、不幸な“事故”の数々。

闇の中から一歩、また一歩と光射す方へ誘われる、「夜市」の著者の新たな到達点にして最高傑作。

死体を埋めて、掘りだして、攫って!?ちっぽけなビリヤード屋を経営する石川麒一が、つい死体遺棄を手助けしてしまった代償は―。

爆殺――その朝、英雄の夢が潰えた。 『中原の虹』完結から3年。

三松妃沙子。「妃」と綽名される彼女の周りには、いつも若い男たちが集まっていた。

金融業者コーエンの散らかった部屋で、作家ノーマンは途方に暮れていた。机には白髪の老人の生首。

尾張城下は札の辻近くの寺に仮住まいをはじめた磐音とおこん。

新撰組、白虎隊……国のためにその身を賭した若者たち。

流産した哀しみの中にいる夫婦が捨て猫を飼い始める。

伊豆の別荘で夏の終わりを過ごす僕とあの人。あの人とは、父の再婚相手だ。

楽しい物語と推理パズルがいっしょに楽しめる「パソコン通信探偵団事件ノート」最新作。

彼はなぜ、単独行(ひとり)を選んだのか――。

すべての死が平等というわけではない。 殺人にさえカースト制は存在する。

アカデミー賞８冠『スラムドッグ＄ミリオネア』原作者による待望の第２弾！ 世界24ヵ国語に翻訳！ 世界的ベストセラー『ぼくと１ルピーの神様』の著者が仕掛けた 巧妙かつ軽妙酒脱なインド･ミステリ --------------------------------

血統がすべての競馬の世界で、全米史上最強馬と目される馬の出自に秘かな疑いが…。そして、それが原因と思われる連続殺人。

新宿の雑踏に色とりどりの風船が浮かび、大音響と共に爆発した！「十二神将」を名乗るテロリストの、それが東京への宣戦布告だった。

京都の奥嵯峨を流れる清滝川の河原で、初老の夫婦の死体が発見された。二人とも両腕を切り離された猟奇的な殺人事件だった。

黒髪の佳人、佐竹千鶴は椙田探偵事務所を訪れて、こう切り出した。「私の兄を捜していただきたいのです」。

半世紀にわたり、落日の清王朝を一人で支えた西太后が人生の幕を閉じようとするころ、張作霖や袁世凱は着々と力を蓄えていた。

「汝、満洲の王者たれ」予言を受けた親も家もなき青年、張作霖。

“鵺のような存在”とも称される検察庁副検事―。

大物ポップス歌手のアルバム制作現場。深夜に及んだレコーディングが終わった時、一人の男が殺されていた。

依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。

坂崎あすなは、自殺してしまう「誰か」を依田いつかとともに探し続ける。

浅虫温泉で豪遊した観光客の一人が定山渓で射殺体となって発見され、もう一人が消息を絶った。

警視庁捜査共助課。久米山はそこに所属する「見当たり捜査官」である。

「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。

ロウ王国の女王が住む“ロウ・ハウス”は、会議に集まってきた各領地の代表で混乱していた。

二十年ぶりに帰郷したオーレンを迎えたのは、時が止まったかのような家と、何者かが置いてゆく死んだ弟の骨。

このままじゃあ、殺される！　幼い頃からの凄絶ないじめ。

将軍なぞまっ平御免、ぼろ屋敷で浪人暮らし。後の名君、徳川家宣―。

退屈な日常から抜け出したいと思いながら毎日を過ごすシニカル男子・野々村。

科学とは無縁の世界で育った青年はある日、月世界を目指して天空へと伸びる「天橋立」に向かう。

時は昭和三年―名探偵・唐草七郎の一番弟子にして閨秀の女探偵・岡田明子のもとへ舞いこんだ、摩訶不思議な依頼。

双子の息子と過ごす、初めてのクリスマス。

シリーズ累計850万部突破の、国民的メディカル・エンターテインメント“田口＆白鳥”シリーズ。

【シリーズ最新刊が文庫オリジナルで登場】 40年前の吹雪の夜、彼は忽然とシカゴの町から姿を消した……偶然のきっかけで、消えた黒人青年の叔母の依頼を受けたわたしは、昔の失踪事件を調べることになる。

時は元禄。人みな華美を競う時代に戦国時代から続く忍びがいた。

―甦る屍体。人造人間。

幼くして養父母を亡くした奈津江は、実姉と名乗る祭深咲に伴われ、実父が経営する施設“祭園”に引き取られた。

新人作家・大螺狂人が終戦直後の文芸雑誌の依頼により小説執筆を決意するまでを戯画的に描く第一部笑熱地獄。

温暖化が進む近未来の日本。半ばジャングルと化した公園を根城に、家族のように暮らすストリートチルドレンの一団がいた。

元警視庁捜査一課長の長源寺大志が撃たれた。

冤罪の罠に落ちたカメラマンの金井は、自分を陥れた後輩を刺殺して、故郷の函館に向かった。

不倫調査のため、使用人を装い山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫。

作家の小西は、戦友が社長を務める地方紙に、小説の連載を始めた。

豊科の運送会社社長・福沢正澄が、刺殺死体となって発見された。

インターネット心中で妻を失った新田は、事件を追っていたライターの切断死体を発見する。

二億五千万円の借金を抱える古橋に、麻薬生産地“黄金の三日月地帯”を支配する君主のネタが持ち込まれた。

カルチャースクールの再建を任された爽香は、トーク番組の司会で人気の高須雄太郎に講師を依頼。

何ひとつ不足ない生活を送っていた果歩を襲った息子の突然の事故死。そこには巧妙に仕組まれた夫の罠があった。

千のクラスでは、恋のおまじないが大人気! 同じ時に、おまじないに出てくる亡霊が街に現れて……。

ある冬の夜、湖に打ちあげられたスノーモビル。

刑事くずれの探偵・鬼束啓一郎は、ヤクザの次男坊・仁科英雄に依頼され、謎の殺し屋“ミスター”を探すことになった。

大晦日に発覚した一家皆殺しという残虐な犯罪。

大晦日に発覚した一家皆殺しという残虐な犯罪。

息子を突然亡くした痛みから、愛する妻や娘にも心を閉ざし、ニューヨークで独り生きる敏腕弁護士・ネイサン。

喫茶店で暇をもてあましていた失業中の戸田は、突然現われた自分と同じ顔の男に、「時間管理局」のタイムパトロールマンに採用されてしまう。

運動も勉強も得意な、学年の人気者トシと、万引きをしたという噂を持つ、気の弱いワタル。

美女・シンディはある組織に属し、ニューヨークを拠点として特殊な任務を遂行している。

探偵役は鹿児島弁の抜けない弁護士川路弘太郎。

高嶋政伸、水野真紀主演のドラマ化原作! カメラマンの星井裕は、雑誌の特集の撮影で京都の老舗和菓子屋『若狭屋源月』を訪れた。

水の惑星―地球。だが、人類が利用できる淡水は、そのわずか1%にすぎない。

起死回生の特ダネを狙う社会部記者・岩田のもとに、かつて取材した服役囚から電話がかかってくる。

名陶工・野々村仁清の下で頭角を現していく平蔵。豊臣家再興のため担ぎ上げられた真田幸村の遺児・大助。

『板倉籠屋証文』から浮かび上がった意外な新事実を元に、政治や芸術にかける男の野心、恋を雄大に描く長篇時代小説！

応仁・文明の乱後、盗賊が跋扈する不安定な世相。

剣の屈指の使い手であるにもかかわらず、役所きっての自堕落者と知られる玄次郎の心の闇とは? 虚しさと憐れみが去来する8篇

深川で、西国雄藩の藩士と石川島から戻ったばかりの無宿人が相次いで不審な死を遂げた。

娘の緑子を連れて大阪から上京してきた、「わたし」の姉でありホステスの巻子。

「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。

女暴走族チームの総長だった三田村利香は喧嘩三昧だったが、敵対チームとの抗争に父親が巻き込まれて殺されると、生活を改め、刑事になった。

志郎が新居に決めたアパートの前には、猫が集まる不思議な空き地があった。

浴室に転がった孝の生首が、貴子を見上げていた。「いゃあっ!」。

花師にして絵画修復師の佐月恭壱。

漫画家になる夢をかなえるため、下関から新幹線に乗り込んだ家出娘・池宮里奈は、車中で殺人事件に遭遇、犯人の嫌疑をかけられるが、偶然居合わせたルポライター・浅見光彦に助けられる。

智美の満ち足りた新婚生活はつかの間だった。

役者の卵・戸張美里が友人の代役で受けたオーディション。それは奇妙なものだった。